大阪府議会議員 みた勝久(大阪市港区選出)

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静岡空港を視察して
   09年6月4日
   富士山静岡空港にて
   富士山静岡空港森田所長等との会議
1)視察の目的
 6月4日に富士山静岡空港が開港をしました。開港と引き換えに、現職知事が辞任をするなど当初より混乱をしています。静岡―福岡便の搭乗率が70%を下回った場合には、1席あたり1万5800円の支援金を支払う搭乗率保証があります。石川知事は、「まさかの時の下支え」と説明し、反対を押し切りましたが、初日から福岡便が68,5%と大変厳しい状況のスタートとなりました。
 大阪が抱える「関西空港」「伊丹空港」「神戸空港」の3空港の在り方と、地方空港がなぜ必要なのかを6月29日に静岡空港に訪れて現地視察しました。

2)経緯 
1987年 静岡県新総合計画に空港整備構想。96年 用地買収。06年 富士山静岡空港株式会社を設立。08年 立木問題を県が認める。09年6月4日開港。

安全運航のために空港周辺には「制限表面」が設定されています。滑走路西端1400㍍先の私有地に立木(40~50本)があり、制限表面に抵触したため、滑走路の長さを2500㍍から2200㍍に短縮しました。原因は、県の測量ミスと交渉の失敗だそうです。結果、開港は3月から6月に延期となり、現職知事が辞任することになりました。

3)趣旨
趣旨は、『国内各地や世界の国・地域に短時間でアクセスできる「富士山静岡空港」は、「富国有徳」の魅力ある静岡になくてはならない交流基盤である』に基づいています。コンセプトは、「富士山静岡空港が開港することで、県内産業の一層の活性化が期待できる」です。

4)予算、経営形態
・全体事業費 1900億円。50%は国からの補助金。
・基本施設の建設は静岡県が行い、県が最終的な管理責任を負うことを前提に可能な範囲内で管理業務を民間会社(富士山静岡空港株式会社)に委託。
また、ターミナルビルの建設・運営は富士山静岡空港株式会社が行います。
5)就航先、需要予測
・就航先
 国内線 新千歳(1日2便)、福岡(1日3便)、那覇(1日1便)、
  7/23以降 小松(1日2便)、熊本(1日1便)、鹿児島(1日1便)
 国際線 ソウル(1日2便)、上海(週4便)、その他チャーター便
・利用者予測(単位 万人/年)
       2009年  2014年   2019年

国内線   106    108     111
国際便    32  34     36
 計    138 142(+4) 147(+9)  2009年対比

・経済波及効果予測
 開港1年間で約560億円、約8000人の雇用創出を予測しています。
6)現地視察
  ちょうど離陸する飛行機があり、大勢の人が見学をしていました。土日には見学者は1万人を超えるそうです(駐車場無料)。静岡空港管理事務所の森田所長から説明を受けました。
 立木問題で短かった空港は、8月27日で完全オープンになります。今後は、便数の維持と拡大が課題です。年間のランニングコストは約5億3000万円で、静岡県の一般会計から出ます。7月23日からは、県内企業の鈴与グループが経営するFDA(フジドリームズエアライン)が就航します。地方空港間を結ぶエアータクシーとしての役割が期待されます。
 6月4日から28日までの平均搭乗率は、札幌便86,2%、沖縄便84,4%と検討していますが、福岡便が59,8%と低調です。仮に60%平均で試算すると年間で3億6000万円をJALに保証金として支払う計算です。原資は税金です。森田所長は、この制度の見直しか機材の小型化などの検討が必要であると話しました。また、120㌶の茶畑やみかん畑、200㍍の山を削り、80㍍の谷を埋めた現地は、特に6月は霧が発生しやすい所で、開港後3便が欠航しました。解決しなければならない点でしょう。
最後に森田所長から、今後静岡空港は、中部セントレア空港と連携を取りながら成長を目指すとのことでした。

7)まとめ

 2010年3月に茨城空港が開港します。国内の空港数は99になり「100空港体制」に近づきます。しかし、茨城空港は、未だ国内路線の目途がたっていません。地方空港の損益分岐点は、利用者が年間200万人といわれます。静岡空港の10年後の利用者予測でも足りません。新幹線との競合、高速道路の値引きなどでこれからの地方空港の経営はより一層厳しくなるでしょう。道路、鉄道、空港など国のインフラ整備の考え方が一貫せず、取りあえず作った結果、取り返しがつかない状況を生んでいるのではないでしょうか。

  将来の広域連携や道州制を睨んで北海道内の13空港は、新千歳空港を中心に一体運営する構想があります。地方空港には、ブロック単位での連携や機能の最適化が必要です。当然、大阪も関西空港、伊丹空港、神戸空港、その他関西にある空港との連携がいずれ必要になります。そのためには、広域連合の構築が必要となるでしょう。

羽田空港が2010年10月に開港します。その影響は、大阪のみならず、全国の地方空港にも与えるでしょう。便利で便数が多い羽田空港が近くあるのに、誰が茨城空港から飛行機を利用するのでしょうか。静岡空港を視察して、地方空港が地方財政を一層逼迫させるであろうと感じました。







 
 
 
大阪湾を視察して
       09.6.16
     後はシャープの堺工場
 6月16日(火)に泉大津港より、大阪府港湾局が所有する船にて大阪湾を視察しました。堺泉北コンビナート、堺7-3区、大阪市の夢洲コンテナヤード、シャープの堺工場を見て、堺北港に着きました。

 大阪湾は、グリーンベイとして環境に優しい大阪の未来を築く環境先進工場群として成長が期待されます。