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上海・蘇洲 視察レポート
平成20年3月26日(水)〜
28日(金)
□目的 上海市上海万博の構想と大阪パビリオンに関する調査
昆山市 水と光の街・周庄の街づくりについて蘇州市 相城区の現状と工業誘致政策。
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3月26日(水)
上海から約70キロ、蘇洲から40キロ、長江デルタ地区の真中に位置する、昆山市周庄に行きました。外商投資企業担当の顔主任より説明を受けました。ここは、中国国家が認めた開発区(5A)です。人口4万4000人の街に観光客が年間350万人訪れます。この街の歴史は今から900年前に遡り、農作物に恵まれ大変豊かな所でした。街の面積の25%は運河で、水路が縦横に張り巡らされ、まさに水郷です。小船に乗り、船上より街を眺めました。街並みは昔ながらで、まるでタイムスリップした気分でした。夜には、ライトアップで演出され、橋下知事が言う「水と光」の街になりました。水都・大阪もこのような街にしていきたいものです。
また最近は、中国科学技術庁のバックアップで、日本セラミックや日本第一電気などの日本企業の進出が続いています。これからもよりインフラを整備し、外国企業を呼び込む予定です。
上海の日帰り観光は蘇洲が有名ですが、外国人旅行者の獲得に力を入れ、今後、周庄は有名になるでしょう。周庄は、観光と産業の2本柱で成長する街になると予想されます。
3月27日(木)
金刺繍工房にて川口社長より説明を受けました。13年前に香川県から蘇州に来て、金刺繍を扱う工房を作りました。現在は近畿、四国にある布団太鼓の飾りの修復を手がけています。日本には職人が少なく、中国にまで持ってきて直します。2年先まで仕事が詰まっているそうです。隙間産業です。
刺繍工芸大師工房に行きます。刺繍の販売店が350店舗、3000人の刺繍をする女性が働く専門の街です。北京の人民大会堂に飾られている大きな刺繍は、この工房のトップデザイナーの作品です。
蘇州高新区工業団地にて、沈副長より説明を受けました。2000年より開発が始まり、ハイテク産業開発区になりました。2005年に全国初の国家リサイクル経済モデル地区に認定されました。24時間3交代でフル稼働しています。日本人工業村があり、2万人の日本人が働いています。北に江南空港があり、拡張整備が整えば、日本からの直行便が飛んで来るでしょう。
蘇州市相城区にて屈副区長より、相城区の現状説明と工業団地への企業誘致をお願いされました。他の開発区を参考に企画・開発しているので、非常にレベルが高いそうです。また、投資と環境の条件は、最高に良いので安心して進出できるとのことでした。例え資金が無くても、レンタル工場ですぐに製造を始めることができます。日本の中小企業工業園を作りましょうと提案されました。蘇州は古くから「人間の天国」と言われる所だそうです。是非とも多くの日本の方に訪れて欲しいとお願いされました。
3月28日(金)
上海万国博覧会の会場になる所を視察しました。そこで、橋下知事と合流しました。上海万国博覧会事務局長の鐘局長より説明を受けました。模型図を見てから、屋上で会場予定地の全体を見ました。7000万人の来場を予定しています。「ベターシティ、ベターライフ」をコンセプトに、未来都市がテーマです。2010年5月1日に開幕し、期間は6ヶ月。今後は、上海万博に出展することで大阪にどのようなメリットがあるか、よく効果評価をする必要があります。それにしても橋下知事はどこに行っても目立つ人です。今日も大勢のマスコミも大阪から連れてきました。
NHA社の東一級建築士より説明を聞きました。この設計会社は、上海万博のコンペに参加し、1区画仕事を請け負いました。ここが受注した場所に大阪府が出展するかもしれません。東さんからは、諸外国の行動や情報収集などの速さの指摘を受けました。
上海人民大会常任委員会の王副主任と意見交換をしました。大阪府と上海市の人的、文化的、経済的交流がより深まることを約束してきました。
まとめ
中国では、原油高騰の煽りで、特にトラックやバスに入れる軽油が手に入りづらくなり、ガソリンスタンドでは長蛇の列を作っていました。今回お世話になったバスも、昨日夜の12時まで給油のためスタンドに並んだが入れることができなかったそうです。日本では考えられないことが、中国では起きています。今後、北京オリンピック、上海万博が続き、更に今回視察した工業団地、都市の開発など、中国の抱えるエネルギー問題を考えると、長蛇の列はその端緒なのかもしれません。
しかしその半面、エネルギーと環境の問題解決では、蘇州に見習うべき点がありました。それは、バイクがすべて電気バイクなのです。充電は、家で家庭用コンセントからします。46Vのバイク(早い)が約37万円、36Vのバイク(遅い)が約28万円と高いです。しかし、ガソリン代を考えると結構経済的かもしれません。ガソリン問題でゆれる日本、ピンチをチャンスとしガソリンから脱却することを考えるべきではないですか。
多くの工業団地を視察しました。日本よりの企業の進出を依頼されたが、大阪へ企業や工場の誘致を推進する方とすれば、複雑な気持ちです。また、中国の外国企業の優遇措置が凍結されていました。政策が読みづらい状況が続く中、海外進出を考えている日本企業は、ベトナムを目指しているように思えます。まだ見ぬ企業の姿を追い、周辺の土地や住宅を投機目的で購入する法人も多いと聞きました。バブル経済の状況を呈する中国の経済からは目が離せません。
中国が国家の威信をかける上海万博は、成功するでしょう。その際に、大阪をいかに売り込み、これから観光やビジネスに結びつけることを考えるべきでしょう。
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